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ぱられら

010

ポーカーフェイス

皆さんのアルバイト経験は何でしょう?

僕はですね、社員寮の受付のバイトをやっているんですが、泊まり込みなのです。

定時で社員さんが上がるので、夜間対応をするために泊まりこみをしなくてはならないのですが、一応仮眠時間が設けられています。その時間は控室のシャワー浴びて寝るわけで、控室が地下にあるんですね。

地下と言えば、ゴミ集積場だったり発電施設がありますよね。廊下は一晩中「ヴーン」っていう不気味な音がなっています。非常時の誘導灯だけが光っててクッソ不気味なんですよ。でも逆に言えば、別に美人警備員さんが居るわけでもないんで結構気ままに過ごせます。

そうするとどんどん気が緩んできまして。深夜は節電のために空調が一切オフにされちゃうんですが、夏はコレがクッソつらくて、寝苦しいったらありません。もう服とか勘弁して欲しいので、上半身裸でシャワー室いったりゴミ集積場にゴミ捨てに行ったりしてたんです。

とある夏の日、仮眠の時間になってから、少しテレビを見てたんです。多分特集は季節柄、心霊特番とかやってた気がします。「あんまり夜更かししてると翌朝寝坊してクビになっちゃうな」とおもったんで、シャワーに行こうとしました。

その日は特に暑くてベットベトしてたので「エエ〜イ!パンツ一丁で出歩いちゃえ!」と思ってシャワー室に向かいました。しかし先ほど見た心霊特番が何となく頭から離れないんですね。またこの暑さがなんとも言えない気味の悪さを感じさせるんです。

霊の事を考えたり気にしたら来ちゃうとかいうことを我が母とか祖母が盛んに言ってたことを思い出して、もう気にしないようにしようそうしようとか思うんですが、そう思ってること自体が気にしてるんですよね。なんか再帰みたいな事になってますが、もうこうなったら終わりですよ。普通に怖い。

発電施設の「ヴーン」て音だったり、原因不明のラップ音だったり、一個上の階から聞こえる「ドアが締まります」っていうエレベータの声だったり、このまま一生独り身で死ぬんじゃないかという事だったり、死ってなんだろうとか、また天下一品に行ったら下痢しちゃうんじゃないかだったり、実はこのサイトがリアルの友人にバレててとんでもない陰口を叩かれてるんじゃないかとか、とにかく怖くなっちゃったわけです。

そうは言っても、既に成人したオノコなのでそんなことでシャワー浴びるのを半年先延ばしにしたりはしません。内心ビビりつつも、レディガガ以上のポーカーフェイスで控室を出ました。パンツ一丁にスーツ用の革靴で。変態ですわこれ

「ここ曲がったらシャワー室だ!」てな感じで喜び勇んで歩みを進めてたら曲がり角で警備員さんと鉢合わせました。

警備員さんも休憩中だったみたいで、いつもの制服じゃなくてちょっとヨレヨレの格好してて、しかも小柄だからもう自分の中では妖怪にしか見えなかったわけです。

情けないことに、「ウワッ、ウワァッ!!!!」なんて声を出して派手にびっくりしちゃいました。結構な程度でビックリしたんで機敏なバックステップを踏んじゃって、革靴からは「スカカン!!!!!!」なんていう音がして二段でびっくりしました。パンツ一丁に革靴の状態で。

そしたら警備員も驚いちゃうかと思いきや、「はい、おつかれ」なんていうレディガガ以上の俺以上のポーカーフェイスでした。

恥ずかしさとびっくりの余韻がすごいあまり、「ア、アイッス」なんていう意味不明な事を口走ってシャワー室に逃げました。それからはせめてシャツを着て出歩くことにしています。

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